第4日目  風土記の丘                       


前日から、宿を出雲から松江に移しておりました。
このホテル、元々は時計屋さんで、今でもアンティークを扱っているオーナーの趣味が反映されているのか、レトロといえばレトリックだけど、見方によっては、ちょっとばかり怪しい雰囲気のホテルでした。

この日は朝早い目に起きて、300円のモーニングセットをたいらげると、すぐバスで八重垣神社に向かいました。

 

八重垣神社は、八又のおろちを退治した素戔嗚尊が、おろちから助け出した櫛稲田姫と新婚時代を過ごしたところとされています。
本殿から3分程行った、森の中に、鏡の池という池があります。
その昔、櫛稲田姫がおろち退治の間身を隠していたとき、この池のみずで喉を潤したとありますが、今は、良縁を占う池とされています。
社務所から貰った紙に、硬貨をのせて池に浮かべ、早く沈めば早い時期に良縁が、岸に近い所に沈めば近くの人と結ばれると、その様な占いをするのですけど、私は、もうその様な占いに縁はないですからね、写真だけ撮って、この地をあとにしました。

次に向かったのは、神魂神社(かもす)、伊弉諾尊と、伊弉冉尊が祀られています。
徒歩で約30分の距離でしたが、その間に幾つかの休憩所がありました。

  

ハイキング時に、お弁当でも広げられそうな、ゆったりした広場と、あずまやがあり、出土した埴輪のレプリカが迎えてくれます。

この途中、ちょっと、おもしろいものを見つけました。


結構、笑えます。

  

ここが、神魂神社、長い石段を上がると、国宝に指定されている本殿があります。
この神社、実は、出雲大社より歴史は古く、そしてまた、かなり床が高くなっており、かつての出雲大社を小型化したような造りだといわれています。
この神社の裏山には、八基の古墳が並び、神魂神社裏山古墳群(なんと安直な名前の付け方)と呼ばれています。

この神社横のバスターミナルから300mほどのところに、八雲立つ風土記の丘があります。

この敷地内に、資料館初め、復元された竪穴式住居、発見された石棺と共に、岡田山古墳群があります。

  

ぽっかりと石室を覗かせているのが、岡田山1号墳、この奥に、まだ未発掘の岡田山2号墳があります。
ここまで来た頃、今まで良いお天気だったのが、急に天候が悪くなり、今にも降り出しそうな空模様になっていました。

で、当然足を早めようとしたのですけど、どうもここで貰った地図の見方がよく分からない、仕方ないから、ガイドブックの地図も引っぱり出したけど、まだ分からない。
頭をひねってよく考えると、地図に書いてある道は、国道を太く、当然農免道路などは、細く書いてあるワケなんですけど、実際は、その逆だったわけです。太く書いてあるから、当然幅の広い道を捜してそこへ行こうとすると、とんでもないところへ行ってしまう。慣れるまで、随分時間がかかりました。

とにかく、意宇の杜(おうのもり)目指して先を急ごうとしたわけですが、いつの間にやら、全く方向違いの御崎山古墳の前まで来ていました。


御崎山古墳

「何でやねん。」などと、一人ぶつくさ言いながら意宇川沿いに歩くと、出雲国庁跡まで出ることができ、ホッとしました。

意宇川 

 
国庁の、柱跡と、外溝跡

この出雲国庁跡に、隣接して、六所神社があります。
この神社へたどり着いたとたん、とうとう雨が降り出し、かなりの土砂降りになってきました。やっとの事で社務所の軒下まで走り込むことができ、かなり長い間の雨宿りとなりました。

 
六所神社と、狛犬

この六所神社というところは、朝廷から出雲の国に使わされた国司が、出雲中の神社に巡拝する代わりに参拝する神社で、沢山の神々が祀られています。そこで、別名は出雲総社と呼ばれています。

やっと、雨が小降りになり、気分も新たに、意宇の杜を目指したわけですが、とちゅう、大草古墳群に立ち寄りました。
これは、小山に夥しい数の古墳があるところなのですが、その中で大きいのが古天神古墳だといわれているようです。

 
古天神古墳

この古墳のある一帯が、大草古墳群なのですけど、まだ発掘もされていないらしく、辺りは木で覆われていました。

 
大草古墳群

この小山の中の、道無き道をうろついていたわけですが、不思議なことに、私の感覚でいえば30分ぐらいしかここにいなかったと思っていましたが、山から降りて時計を見ると、なんと2時間半以上も、ここにいたことに・・・
すごく不思議でした。

そして、一本の農免道路を北上すると、やっと見つけた「意宇の杜」。
ちょっと、腰が抜けそうになりましたが。
杜なんていうと、せめて鎮守の森程度のものを想像するじゃないですか、都会の神社でも、境内には、それ相応の木立がありますからね。
ましてや、出雲風土記にも書かれ、歴史的に名高い「意宇の杜」かなり期待しておりました。


「意宇の杜」(おうのもり)

前にある、オレンジ色のものは、私のカバンです。
なんと、畳二枚程度の土地に、神木のタブの木が植えられていました。
ああ、ヤレヤレでございます。

   

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